起業と経営の違い? - スタートアップで意識しなければならないこと。

自分って起業家なの?

 2014年11月ごろからスタートした起業家?としての道だったが、
歩んできた短い道の中で「これではうまくいかないのでは?学べることが少ないのでは?」というフワフワした違和感をなぜだか感じていた。


それは起業に伴う単なる不安、私の慎重な性格上の問題だと思っていたが、
事業が思うように進まない「幸運」もあり、いろいろと考えていく中で、徐々にそうではないということがわかってきた。

 

あたり前だけど、結構重大なことを強く意識しはじめた。

それは、「起業」と「経営」の違いだ!


「起業」と「経営」の違い

(単なる自分の中での定義の問題で、一般的な定義とずれると思うが、、、)

-「経営」とは既にある資源を最適なかたちに配分すること。

たとえば、

ある事業を伸ばそうとするとき、人材の配置をかえたり、予算を集中投下したり、これは分配がメインの典型的な「経営」
また、大きな会社で新規事業をはじめようとするとき、ひとやおかねの突っ込み方を算段し、ある程度の赤字(投資)をもってスタートするこれも「経営」

 

一方で、

-「起業」とは配分する資源が極めて少ないなかで、新たな資源を獲得しにいく行為。

たとえをあげるまでもないが、お金のないエンジニア大学生が仲間内で、自分たちの時間だけを投資して、新たなサービスをつくる、これはまぎれもなく「起業」

また、大きな会社の中でも、まったく予算も人もものもつけてもらえず、自分でただ好き勝手新しいことをやってくれ!給料もパフォーマンス次第!と言われればそれは「起業」

 

明確にどれぐらいの分配用の資源があれば「経営」でどれくらいなければ「起業」なのか?は言い難いけどが、(まあ適当で)

ビジネスは「起業的側面」と「経営的側面」を繰り返して進んでいくものだと思う。
どちらの側面が強いかで、「経営」なのか「起業」なのか決まっていくんだと思う。
もちろんそれによって求められるスキルは全然違ってくる。


今は「経営」ではなく「起業」だろ!

 この違いを認識したとき、フワフワ違和感の違いが少し緩和されたように気づく。
自分の会社を登記した時点で「起業家」になったつもりでいたが、それは全然違った。

 

開発ひとつとっても、最初はスタートアップらしくざっくり大枠だけしっかり開発してく予定が、気が付けば、まるで資金潤沢な大企業であるかのように、細かいことを追及してしまっていたし、

資源を最短で確保するためにどうすればいいかという思考ではなく、
自分の今あるわずかなお金・収入を前提として、広告費として使うか、外注さんにどれくらい仕事をたのむか、
つまりどう配分すればいいかという思考ばかりに時間をつかっていた。

これはちっこしけど、まぎれもなく「経営」だ。

デイビッドスリングの失敗:資源ないうちから、ちっこく経営やってても意味ないだろ...

これではないけない、こんな少ない資源の中で経営的側面が強い判断思考をしていては小さく終わって、うまくいく可能性は低い。

いまある資源を前提とするのではなく、最短で数倍・数十倍に資源を増やすためにはどうればいいか?という思考に転じなければならない。

「経営」から「起業」へと思考を変化させて真の起業家に成長しなければならないと強く感じた。


で、結局「起業家」として何をすればいいの?

さて、ここで改めて疑問に思う。「起業」とはいったい何をすべきなのか?
自分がプレイヤーとしてシャカリキに24時間のうち20時間はたらくべきなのか?
規模の小さいビジネスを優先的にやるべきなの?

「経営」と「起業」をわけたところで、なかなかネクストアクションはみえないんじゃないの?
ここにきて、そんなそもそも論がでてきそうだが、ここでも幸運なことに今の時代いろんな考え方の武器がある。

 

武器の1つとしてリーンスタートアップ。

ものすごく基本的なことたが、リーンスタートアップの考え方の中にMVP(ミニマムバリュアブルプロダクト)という、
PMF(プロダクトとユーザーニーズがフィットするかどうか確かること、そのポイント)へ到達するための必要最小限度の機能にしぼったプロダクトをまずつくって、そっから、PDCAをまわしながら、ユーザーさんのニーズを捉えられるようにプロダクトを育てていくという考え方がある。

 

いくつか新規事業案がある。そのアイデアのMVPをしっかり定義し、優先順位が高いアイデアから、順に最短(1-2ヶ月)でPMFを検証していくこと。

1つのアイデア・細かいデザインに必要以上にこだわることなく、ビジネスの最も大切な骨子だけを淡々と最短で検証していくこと。

もちろん収益化がしやすいものからスタートしなければならない。なるべく早い段階で「経営」ができるように。


これまでと、変化すること、

1.開発のすすめ方がかわる。

あれやこれやと、大規模になりがちだったが、それは捨てる。「経営」ではなく「起業」の局面だから。

 

2.自分の時間の使い方がかわる。

あれやこれやつまった計画を立てることから、最短最速のMVPへの到達のし方を練りに練ってフォーカスしたプランニングをする。1つの事業ではなく複数の事業で、いっきに。そして、検証できるものは開発なしになるべく検証してしまう。めちゃ楽しそう。それが自分の時間の使い方。


3.お金の使い方がかわる。

外注さんとの長めの契約や事務所をいきなりしっかりかまえて、中長期的にやろうとしていたが、本当のところ事務所なんていらない。PMFの到達まで自宅かコーワーキングスペースで十分だ。

所詮、極小資源の中で、ぎりぎりの2、3年計画をたててもすぐに破たんする。濃度の濃くしっかりとした目標のある1,2ヶ月の計画のほうが重要だ。

自分自身が本気にならないといけない。

 

ようやく(あくまで自分が思う像の)「起業家」として本当のスタートをきりはじめたのではないかと思う。